outcry-ongakuの語り場

電音部に関する記事をちょくちょく書いてます!(不定期更新)

【電音部考察】MOOK本から考える考察 ~アキバエリアのDJ歴と電音部世界のDJの歴史について~

※この考察は「電音部 Future Crossing アキバ編」に関するネタバレを含みます。まだ、読まれていない方はブラウザバック推奨です。

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はじめに

 電音部ラジオがspotifyで聴けるようになったり、日高零奈の好きな曲リストなるものを公開してエモみ全開でファンに対して新たな音楽の世界を拓いてきたりとやりたい放題している電音部。「本当に利益ある…?」と不安になるぐらいには暴れまわってるので、是非ともグッズとかを買わないなとなと思う次第である。(ちなみに代替公演についての情報も出たので、是非ともチェックしてほしい。)

さて、今回はアキバエリアに関する考察としてそれぞれのDJ歴とそこから派生する電音部世界のDJの歴史に関していくつか考察してみようと思う。実はこの部分については疑問が多い部分が存在するのだが、それについても触れていこうと思う。

 

 アキバエリアのDJ歴と電音部世界のDJの歴史の謎

ふたば、いつDJ始めたの問題について

MOOK本から考える、ふたばのDJ歴

 MOOK本において零奈及び、和音のDJの始まりについては小説の方に明記されているのだが、ふたばのみ始まりに関する内容がない。和音がふたばがDJ出来る事を知っている理由として「こっそり聴いていた」という事が挙げられているが、明確な時期については明記されていない。この部分について考えると、和音とふたばが疎遠になっていたという記述に和音とふたばの年齢差による、ふたば中学三年生時に和音高校一年生(電音部世界が現行と同じ教育制度なら)であるという事から「和音、ふたばが共に中学生だった時期に知った」というのが妥当であると思われる。(この考察途中に「そういや、零奈と和音は現在高校何年生なんだ?という事で誕生日とMOOK本の転入生という記述を重ね合わせてるのですが、年齢が数え年なのか開始タイミングの年齢かで学年が変わる事に気づいています。ちなみに筆者は高校二年生説派です。)

 さて、前述の説で考えるなら、高校に入ってからの和音よりもFAIHSを利用したDJの歴ではふたばが一番長いはずなのだが、和音のDJの方が上手い事は公式説明及び、MOOK本のSTACKバトルの点数を見ても分かる。この辺りについては、アイドル狂戦士モード(仮称)のふたばであると点数が変わるとかがある可能性があるので何とも言えないが、素直に和音の音ゲーで培った才能なのだと考察できる。

ふたばが憧れた「DJアイドル」の登場時期の謎

 前述の通り、ふたばがDJを始めた時期は不明だが、始めた理由については描かれている。それは「アイドルに憧れて、DJをするアイドルを知ってこれならできるかもと思った」という所だ。この事からわかるようにDJ文化がアイドル文化などの他エンターテイメントとの融合がなされている事が分かる。では、ふたばは何時頃登場したDJアイドルを知ったのだろうか?「中学生頃に始めた説に従うならその時期なのでは?」と思った方がいるかもしれないが、電音部コミックムービー番外編第2話を見る限り、かなりアイドルに関して詳しい為、昔のアイドルについてもちゃんと理解している可能性がある。

youtu.be

 この様に、ふたばのアイドル知識の深さについて示した上で、ふたばが憧れた「DJアイドル」の登場時期について、私は二通りの可能性があると考える。それは「FAIHS登場以前」と「FAIHS登場以後」の可能性である。次は、この部分について考えていこうと思う。

電音部世界のDJ史の謎

歴史は地続きなのか、ミッシングリンクしてるのか

 アキバエリアの考察をする際に、私は「黎明の電音部」と「黎明のDJ」はリンクしたものではないかと考えた。

 

outcry-ongaku.hatenadiary.com

 これは前述の「DJアイドルFAIHS登場以後説」に準じた考えである。これはINTRODUCTIONの最初の文にある新たな世界の創造と「DJ」の再定義の部分である。

denonbu.jp

この部分において、電音部のDJと電子音楽の文化は現在のDJや電子音楽の文化とは切り離されている事が示されているのではないかというのが、「FAIHS登場後説」の重要な点である。しかし一見すると、その次の文である万人にとって身近なカルチャーとなったという記述を見て「矛盾してないか?」と思われるかもしれないが、電音部でも活躍しているVtuberの先駆けたるキズナアイ氏が2016年と5年前に活動開始しており、現在の市場規模を考えれば、十数年の間に万人のコンテンツとしての地位を築く事がそこまで非現実的でない事はわかっていただけると思う。また、帝音が十数年で名門と呼ばれる点からしても、音楽文化に関して何かしらの断絶に近い状態、またはそれに準ずる出来事があったと考えられる。しかし、そうなるとMOOK本で和音がCDJなどを把握している事が説明できない。また、零空のアナログ機器で優勝した第1回大会も謎が多くなる。

 

 そういった中で、現在のDJ文化と地続きなのでは?と考え、今の文化の延長線上にあるとしたのが「FAIHS登場以前説」の根拠である。そうすれば和音のCDJの発言も零空のアナログ機器も説明がつく。また、文化としての衰退がない為、ミッシングリンクなく文化が発展していった事となり、万人にとっての身近なカルチャーになる下地が十分にある事になる。しかし、そうなると、最初のDJの再定義に関して若干謎が残るのと、なにより、「DJに関する名門」として歴史を長く持つような音楽に特化した高校ではなく、FAIHS登場時期に近い帝音がその名を関しているのかが不明である。

深まる謎 日高零奈のプレイリストについて

 先日公開された日高零奈のプレイリストは現在のクラブ音楽などを沢山知れる非常に素晴らしいリストであるが、考察としては泣かせ者なリストでもある。

open.spotify.com

まず、前提条件として、この日高零奈のプレイリストが電音部世界との関わりを示すものかどうかは不透明であるという事は断っておく。これが「零奈ちゃんが今いるなら、この曲を選ぶだろう」というものという可能性は十分ある。その上で、このプレイリストは「地続きである」という事でも、「ミッシングリンク」である事でも成り立ちを説明できてしまう。当然、地続きなら電音部世界のクラシックとして2021年の楽曲は存在している可能性は大いにありうる。ミッシングリンクだとするなら、2021年以降で何かしらの断絶があり、FAIHSが登場する2040年代以降に発掘されるような形で再評価を受けたとも捉える事もできる。前述の二説のどちらでも説明する事ができるのである。

おわりに

 この様に電音部のDJ、及び音楽に関する歴史に関しては未だ謎が多く今後の情報が待たれる。何しろ、他エリアの電音部員に関してはDJ歴すら謎なのである。MOOK本の続編をお待ちしております。

 次の考察に関しては何も考えておらず、暫し、このブログに関しても更新が遅れる事となると思われる。ここから新曲ラッシュなのもあって、少し考察を深める時間が必要だと考えられるのもある。イベントのレポートなんかも書いていいかも知れない。という辺りで、また今度!

 

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