outcry-ongakuの語り場

電音部に関する記事をちょくちょく書いてます!(不定期更新)

【雑記】ゼロから始めるDJ生活のすすめ ~準備編~

はじめに

 こんにちは、outcryです。本ブログでは主に「電音部」というコンテンツの考察記事や電音部周りにまつわるあれこれについての記事などを投稿してきました。

 「電音部」を知らない人向けにざっくりと説明すると、ダンスミュージックを中心とした音楽原作のコンテンツであり、作中にてキャラクターがDJをする場面が見られる様にDJを中心としたクラブカルチャーが作品の根幹を形作っています。

 まあ、そんなコンテンツに触れているオタクの性として、やはり「キャラクターと同じことをしてみたい!」というものがあるわけです。例に漏れず、私も導かれる様に……

買っちった(しまりん風)

はい、そういう事です。DJコントローラーを買ってしまいDJ生活を始めてしまった訳です。(09/10は私のDJ記念日となりました。)

 まあ、このようにオタクがDJ始めるほど魅力深いコンテンツである電音部ですが、まだまだ伸びしろのあるコンテンツであり、伸びしろに伴ってDJを始めたい!というオタクも増えてくるに違いありません。(というか、そうであってくれ。)そうなった時に、やはり必要になるのは始め方のマニュアルでしょう。

 今回から始めるシリーズでは私がDJを始めるまでにやったことや、やらかした失敗を基に「DJデビュースタートダッシュ」を新しく始める人が決められるように1から、いえ0からやるべき事についてある程度まとめていこうと思います。まだ始めてない人はこれを見て参考にして頂けると嬉しいですし、DJの先輩方は「これもいいよ!」というのがあれば、教えて頂けると幸いです!(私も始めて一か月も経ってないひよっこですので……)

準備が一番重要で一番大変という話

DJする上で必要なモノについて

 さて、DJを始める為に必要不可欠といっていいものは大体4つほどあります。

  1. DJコントローラー
  2. 音源を管理したり、コントローラーに接続してDJする為のパソコン
  3. 音源
  4. ヘッドフォンなどの周辺機器

以降、この4つについて詳しく話していきます。

・DJコントローラーの話

 まず、当然ですがDJコントローラーは必要です。これがないとDJ生活は始まりませんからね。DJコントローラーは上の写真のようなもので、DJはそれを使って曲を繋ぎます。DJコントローラーはグレードによって多種多様な種類がありますが、初心者向けでもありスタンダートに使われているのはpioneerのDDJ-400だと思います。

ただし、2022年10月現在において情勢の不安や半導体不足もあり、生産が追いついておらず、DDJ-400を入手するのがかなり難しい状況になっているのが実情です。(実際、DDJ-400を探しに取り扱いしてる楽器屋などを巡りましたが、どこも在庫も入荷予定もない状態でした。)

DJを本気でやりたい!現場に立ちたい!という強い意志がある人であれば、上位機種を買ってもいいとは思いますが、趣味程度にやりたいという人にとっては5万以上する上位機種は手が出しにくいと思います。なので、お金はないけど今からでも始めたい!という人におススメしたいのは中古の型落ち品です。現在、私が使っているDDJ-RBはDDJ-400の前身にあたる機種ですが、やれる事に大きな差はないと思います。(ただ、RBのレイアウトは現場などで置かれているCDJとは大分異なるレイアウトをしているので、現場を目指している人は注意が必要です。)また、価格のかなりお手頃(一万円程度)で近くのリサイクルショップなどにちょこんと置かれていますので、もし、中古品でもいい!という人であれば、一度リサイクルショップなどを巡ってみるのもいいかもしれません。

・パソコンの話

 次に必要になるのはパソコンです。パソコンは家に置いておくタイプの「デスクトップPC」と持ち運びできる「ノートPC」がありますが、現場などでのDJを考えている人は「ノートPC」という選択になると思います。自分がノートPCを使っている為、ノートPC目線での話をさせていただきますが、実際にどの程度のスペックがあればいいですかとなると思います。今現在、私自身が使っているPCのスペックが

  • PC:富士通A746/R 2017年製(正直、古いPCに入るのでおすすめはしません)
  • CPU:第六世代Intel i5 6300U
  • メモリ:16GB(これは自分で増設しているのでこの大きさですが、正直8GBあればいいと思います。)
  • SSD換装済

で、不自由なくDiscordでレコボを直映しして配信しながらDJが出来ているので、新しめのノートPCでCeleronより上のCPUが入っていれば、不自由なくできると思います。(ただ、ノートPC一台でOBSを使って配信をするとなると要求スペックが跳ね上がるので、その場合は素直にもう一台デスクトップPCを使ったりするなどをおススメします。)

 また、DJをする為には楽曲をDJ用に管理するソフトウェアが必要になります。pioneerやNumarkTRAKTORなどそれぞれのコントローラーを作っているメーカーが出しているソフトウェアがありますが、今回は多くの人が使うだろうpioneerのrekordboxを使う体で話を進めていきます。

rekordboxの入手は簡単で、リンクにある公式サイトからダウンロードすれば誰でも無料で使うことができます。また、DJコントローラーを持っていなくても使えるので、DJコントローラーなどを買う前に音源の準備をしたいのであれば、予め、ダウンロードしておくのがおススメです。

閑話休題

 これは初心者向けではない余談ですが、先程中古品を勧めた際に「プロダクトキーないから使えなくない?」と思った先輩DJもいるかと思います。実は、rekordbox6からプロダクトキーは廃止され、そのまま接続するだけでperformanceモードが使用できる仕組みに変更されています。なので、初心者が中古のコントローラーを買って使う事ができるようになっているのです。(普通は最初からそうするだろ常考)

・音源の話

 音源ですが、これに関しては自分の好きな音源を集めることが大事だと思います。ただし、注意しないといけないのは音源の拡張子とビットレートです。

rekordboxは受け入れる音源データの拡張子が決まっており、それ以外の音源ははじく仕組みとなっています。

これは私自身の経験話ですが、始める前にCDからPCに取り込んでいた音源がいくつか(CD10枚程度)あり、その音源に関して、データの軽さと音源としてあまり劣化しない(真偽不明)らしいということ、当時使ってたスマホで再生できるという点から「.wma」という拡張子を使用していたんです……言いたいことはわかりますね?そうです、.wmaの音源はrekordboxが受け付けてくれません。なので、CD10枚分近い音源をもう一度取り込み直す羽目になりました……。

もし、新しく始めるという人で、CDなどから音源を取り入れる時の拡張子はデータ容量を気にするなら「.mp3」か「.aac」、音質を気にしたいなら「.WAV」か「.AIFF」がおススメです。また、音声データに詳しい人でrekordboxについて軽く調べたのなら「.FLACも高音質でrekordboxで読み込めるからいいじゃん!」となると思います。確かに、rekordboxはFLACファイルも対応しており、普段使う分にはなんも問題がないのですが、厄介なのは現場でDJする場合で、現場にある機材によってはFLACの音源を再生できないモデルが今でも置かれているケースがあります。(そして、この問題に私自身が直面しました。わざわざ使える拡張子に変更するの本当に二度手間です。)なので、そういったトラブルを極力避けたいのであれば、上記の拡張子で管理した方がいいです。(上記4つはほぼほぼ絶対に再生できるので)

 また、ビットレートという要素も非常に重要で、データに詳しくない人向けにざっくり説明すると音質に関わる要素の一つです。ビットレートはrekordboxの曲情報画面から確認できます。

曲情報を確認すると下にビットレートの欄がある

このビットレートが低いと現場などで音が割れたりガサガサになってしまい、到底DJに使える音源じゃなくなる問題が発生してしまいます。デジタル販売されている多くの音源のビットレートは大体256~320kbps(ハイレゾだとそれ以上)程度あり、DJで使う音源の最低のビットレートも256kbps前後になると思っていると分かりやすいです。

 また、昔に取り込んだCDの音源やレコチョクなどで買った音源でスマホ向けのデータなどは、低いビットレートで取り込まれている可能性が高いです。ですので、取り込み直しや高いビットレートでの再ダウンロードが必要となります。

・周辺機器の話

 現場や配信などでDJプレイを見たことがある人ならわかると思いますが、DJは必ず流す音を聴く為にヘッドフォンかイヤフォンが必要となります。楽器店や通販でDJセットを買う分には付いてくることが多いのであまり関係ないですが、中古などで買う際は必ず必要になるので買いましょう。また、現場を目指す人は6.3mmのイヤフォンジャック必須なので、現場に出る前までに変換プラグなどを買うようにしましょう。

 また、DJコントローラーから直接接続できるスピーカーがあると、音量調整の練習や配信の助けになります。(ただし、私はスピーカーは安物を使っているので、あまり言う事がありません……。)

 現場に出たい人はUSBやノートPCを繋げるケーブル等も持っておきたいです。それらがあれば、すぐにセトリを広げて現場でDJできます。

よし!道具を揃えた!早速DJだ!とはいかない ~次回予告~

 さて、ここまでの内容を読み、あなたは道具も揃え、音源もばっちり!もうこれでDJできるぞ!と意気揚々とrekordboxを開くとします。あなたはすぐにDJできるのでしょうか?答えは限りなくNOに近いです……なぜなら、そこに広がるのは未開のジャングルだから……。多分、DJをする上で一番の難敵になるのはこのrekordboxなのではないかと思う位、複雑怪奇でどうしてこうなるんだ!と不満を漏らしたくなる仕様があったり、意味不明な挙動をしたりと非常に厄介なやつだったりします。という訳で、次回は「rekordbox編」。これを書く為に私自身もお勉強いたしますので、お時間いただけると幸いです……!(笑)

 追記:本記事を書いている私が出るDJイベント「和風音楽を広める会」が10/22(土)新宿azitoで行われます!初現場なので緊張していますが、もしよければ、来ていただけると幸いです!

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