outcry-ongakuの語り場

電音部に関する記事をちょくちょく書いてます!(不定期更新)

【雑記】初クラブに行って思った、音楽の多様性とクラブでしか得られないモノの話。

前置き ~私が冬の宴に行った理由~

 いつも電音部の記事を読んでくれている方はこんにちは!この記事が始めてという方は初めまして!私はoutcryと言います。

 この度、冬の宴にてクラブ処女を捧げた訳なのですが、一年前には自分がクラブに行こうなどとは露ほどにも思ってはいませんでした。では、そんな私がクラブに足を踏み入れた理由は前述した「電音部」の影響を受けたからです。

 「電音部」について語りだすと止まらなくなるので、ここでは敢えては書きませんがクラブ文化にも触れたコンテンツになります。本当はそこで行われるクラブイベントで処女卒業するつもりだったのですが、残念ながら流行りのウイルスの影響で中止になり、会場予定だったageHaは一月で閉館になってしまう!という事で、一度は行ってageHaの音を浴びようと思った所にちょうど「冬の宴」のチケット販売の情報が!という事で、すぐに買って何もわからない中でフォロワーから最低限の情報を仕入れながら会場入りしました。

 今回の記事では、実際にクラブの音というものに触れてみて感じた事をつらつらと書いていき、「音楽の多様性」と「クラブでしか得られないモノ」という二つの視点から自分の心境を文字に起こしていこうと思います。クラブに行ってる人にとっては「そんなの当たり前だよ」という感想が出るかもしれませんが、初心に戻った気持ちで読んでいただけると幸いです。前置きが長くなりましたが、是非とも最後まで一読してください!

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「冬の宴」ageHaの外観

クラブの観客として見えた、音楽を楽しむ事の自由さについて

縛られずに音を楽しむ快感、共有する楽しさ

 ageHaの方に入場して、最初は一番近くにあるフロアである「ISLAND」にてお酒を嗜みつつどんな感じで楽しめばいいかと観察していたが、「人それぞれ自由に楽しんでいる」という事に驚きと新鮮さを感じる結果となった。談笑しながら酒を飲み楽しむ人、最前線で踊ったり手を伸ばしたりして楽しむ人、後ろの方で静かに音を楽しむ人…etcと、この自由さはどのフロアに行っても同じであった。

 それと同時に「フロア全体で楽しみを共有する」という独特の雰囲気がクラブにはあった。私自身、フロアで音を楽しんでいる時に名前も知らない他の観客と同じ服(その時はALIENS EPのTシャツを着ていた)を着ていることから握手を交わすという場面があった。このように、フロアには生い立ちも年齢も違う人々が違う楽しみ方をしつつも、その楽しさを共有する事が出来る環境が存在しているというのを肌で実感する事ができた。

 このリアルタイムでの自由さと共有は他の音楽の会場では難しい。私は友人のツテもあり、クラシックや管楽の演奏会やアンサンブルを聴きに行く事があるが、音楽を聴く際のマナーとして「静かに座って聞く」という縛りはもちろん、楽しさの共有も終演後の聞いていた親しい友人と出来るのがせいぜいだ。

 決して、私はその一点を持って「クラシックはダメだ」と頭ごなしに否定する意図はない。静かに聴くクラシックの中にも心を揺さぶられ、感動する名演が数多く存在し、私もある素晴らしい演奏会で満ち足りた経験がある。そういった「静的」な音楽の楽しみ方と、クラブのような「動的」な音楽の楽しみ方がある。そういった「音楽の楽しみ方の多様性」を実感する事ができた。音楽の楽しみ方に貴賎はないのだ。

DJはカリスマ性を持ったヒーロー

クラブでしか得られない感動とは

 クラブにおいて欠かせない存在であるDJについて、クラブに行く前というよりも、電音部という作品を知るまでは「ただ音楽と音楽を繋ぐ存在」というふわっとした印象であった。音楽と音楽を繋ぐだけなら機械でも出来つつある今であっても「DJ」という存在が欠かせないのか、それはDJが持つ「カリスマ性」にあると私は会場で聞いていて思った。

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ARENAで行われていた「暴音部」の様子

 前に立つDJはただコントローラーを操作するだけではなく、観客とのコール&レスポンス(以下、コーレスと略称)を重要視している。配信映像などを見れば分かりやすいが、DJは観客に対して盛り上げたり拍手をさせたりするような「煽り」を手や言葉を使って行う。また、そういった見える部分のコーレスだけではなく、観客が求める音楽と音楽の文脈性を読み取り、時に裏切りながら観客を盛り上げる見えない部分でのコーレスを行う。そういったコーレスの中で、自分が意図した観客の盛り上がり方を作り出していく事こそDJの「カリスマ性」と言っていいのではないかと私は考える。

 そういった「カリスマ性」はDJを「かっこいいヒーロー」として観客に見せる要素にもなる。それを実感したのは最後の方でARENAに立ったDJ WILDPARTY氏(以下、ワイパ氏と略称)のプレイだった。ワイパ氏のプレイを見るのは初めてだったのだが、盛り上げる為に全身全霊を使っている事が本当に伝わってきた。朝4時半という観客も疲れが見え始める時間帯の中で、あそこまで盛り上げていく姿は英雄に見える。そして最後、両国でのLIVE映像をVJにしながら、にじさんじの「Virtual To LIVE」を流して去る姿は本当にクラブにいた人に感動を与える素晴らしい構成であったと言わざるを得ない。そういった「DJとクラブという環境があってこそ生まれる感動がある」という事を実感した。

最後に

 何度か配信を見たりして予習した気になっていたのですが、実際にクラブに行ってみると「ああ、全然現場の雰囲気って配信だけでは伝わらないんだな…」と実感することになりました。そりゃあ毎週のごとく通う人も出る訳だとなりましたね。実際にお酒を飲んで床になる人とかの「都市伝説」のように感じられたモノも見る事が出来、恐ろしい場所…!ともなりました(笑)(酒は呑んでも飲まれるな)「クラブ気になるけど、友達とかいないんだよな…」という人でも、結構一人で楽しめる世界なので是非ともこの記事を読んでもらって自分が気になるDJの方のイベントに参加してくれれば幸いです!