outcry-ongakuの語り場

電音部に関する記事をちょくちょく書いてます!(不定期更新)

【電音部考察】”音楽原作”だからこそできる考察 pop enemy編

はじめに

 今年3月に行われた「1st GAME」。私はアキバエリアのエリア民として参加してましたが、その応援していたアキバエリアが勝利した際に頂いた新曲が今回考察する「pop enemy」。この曲、考察する前にオタクとして語らせて欲しい、最高。いや、天音みほさんマジでこれがラップ初めてなの????うますぎる!!!。堀越せなさんもアイドル狂戦士の時ともBlank Paperの時とも違う、自信と冷静さを併せ持つ声色作るのが上手すぎる!!!!。そしてなにより蔀祐佳さんの色気ある零奈の声色の良さですよ。もうね、あの声を未成年の蔀さんが出してるのやばすぎる!!!。本当に今までの「零奈像」を良い意味で破壊されました、ええ。

 さて、オタクの身悶えはここまでにして楽曲の考察をば。これまでとは異なるアキバの「成長」のテーマ。それがどの様に描かれているのかについて触れていこうと思う。

open.spotify.com

 

 「駆け出し」から「一歩先」へ ~「成長」のメッセージ性~

カバーストーリーを読む

 という訳で、今回も恒例のフレーバーテキストが公開されているので、そちらから紹介しようと思う。

 冒頭の「いつもと違う自分」として紹介されている三つの「自分」はラジオ内のこだわりとして紹介されていた「ちょっとセクシーな日高、テンションキレぎみの茅野、なんかドヤってる東雲」と対応したものであろう。その後の会話パートでは、和音からの発案から「新しい自分」をテーマとして、ライバル達が憧れるような「ポップでクールな私達」を表現しようという事でこの曲が生まれた事がわかる。歌詞にも登場する「サカサマなハート」と「ワガママアラート」の韻を踏んだキーワードもここで紹介されている。

曲想や歌詞内に見える他エリアへの「enemy」としてのアキバ

 ラジオより、この曲は元々はハラジュクの曲として製作された事が明かされている。その後、アザブっぽいと言われアザブになるのかなと思ったら1st GAMEの勝利曲となり、アキバエリアの楽曲となったという紆余曲折を経ているが、メロディーラインなどの曲の根幹部分は元々ハラジュクのサウンドを意識した作りになっていると思って良いだろう。そういった曲をアキバが歌うというのは、ハラジュクに対しての「対抗」の意志、ないしは勝利曲として「自分達の優位性」を示すと考えられる。また、歌詞の中には「君のCutie Sugerになりたい」や「今夜はtake my soul」などのラブソングのテイストを含んでおり、これはアザブの「Where Is The Love」との対比となっていると考察する。また「But, The World is mine」の部分はシブヤの「In my world」との対比となるメッセージ性を持つと考える。また「誰だって 自分が退屈なんて 知りたくないでしょ?」や「Everybody make a noise」などの今までのアキバエリア曲には見られなかった、煽り文句が見られる。

「サカサマなハート」と「ワガママアラート」

 今までのアキバエリアの楽曲が持つメッセージ性は紹介記事にあった「成長」というキーワードを基にしており、Hand Overの「今の私 ダメでもいいよ」やBlank PaperのMVや歌詞の「遥か遠くのグローリー」から見れるように「駆け出し」というイメージが強い楽曲が多い。それに対して「pop enemy」ではそういったイメージとは異なる「一歩先」のイメージが強い。このイメージを生み出すキーワードこそ「サカサマなハート」と「ワガママアラート」だろう。フレーバーテキストの「鏡には決して映らない サカサマなハート」の「鏡」とはありのままの退屈な自分という意味合いと、Hand Overの歌いだし「鏡に映った自分 やつれて自分じゃないみたい」と掛かったモノであると考えられる。そういった退屈な在りのままの自分(駆け出しな自分達)に抗うワガママな「警報(アラート)」としてこの楽曲が在るからこそ、今までのエリア曲のイメージとは違った形になると考えられる。

子供以上大人未満な少女達の背伸び

 上記では「一歩先」のイメージがある事を説明したが、フレーバーテキストにあるように彼女達は「大人な」ではなく「大人っぽい」自分を歌っている。そういった「子供以上大人未満」な部分を表す歌詞こそ「何でもは知らない 知らずにはいられない(EGOさ エゴサ)」と「誰も彼ももっと 傷つけて」の部分であろう。どんなに傷つく事であろうと知らない事を知ろうとする好奇心は「未熟」ゆえに生まれる気持ちであろう。そういったところからも「少女達の背伸び」というモノが感じられる。

おわりに

 「大人っぽさ」と「子供っぽさ」というモノを両立した本楽曲。個人的には一番好きと言いたくなるぐらいには大好物です。(基本的に電音部は高スペックな曲を週単位で出してくるから恐ろしいのだが)さて、来週からは個人曲という事でそろそろキャラクター個人に関しても考察していきたいなと思うところです。次出る記事、予定ではやっとボイスドラマの記事になる予定です。やっとドラマCDの話が出来るぞ!!!という事でまた今度!!

 

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