outcry-ongakuの語り場

電音部に関する記事をちょくちょく書いてます!(不定期更新)

【電音部考察】”音楽原作”だからこそできる考察 悪魔のララバイ編

はじめに

 電音部×AKROGLAMコラボ開催決定!8/7にコラボオンラインLIVEが発表され、コラボ楽曲も登場!と音楽つよつよコンテンツの両者が手を取り合ったらどんな事になってしまうの!?という事で、是非とも、「電音部もAKROGLAMも知らないけど興味はあるよ」という方はチケットを取られる事をおすすめいたします!

という訳で今回はそんなコラボイベントに出演するハラジュクエリアの楽曲「悪魔のララバイ」についての考察をしていくのだが、一見ただのかわいい楽曲に見せかけて…という「裏のある楽曲」な本曲。この記事でその「裏」の部分に触れて頂けるなら幸いです。

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 悪魔のララバイと犬吠埼紫杏の「二面性」の謎

カバーストーリーを読む

 例に漏れず、今回の楽曲もフレーバーテキストが公開されているので、そちらを読んでいくことにする。

 

と、まあ一見するとかわいいハラジュクエリアの他愛のない会話のように思えるが、このカバーストーリーで重要な点は3つある。

  1. 美々兎と雛は起きる直前の夢及び、眠る前の意識下で「紫色の悪魔」を見た事
  2. 美々兎と雛は「紫色の悪魔」を紫杏に似た存在だと認識している事
  3. 当の紫杏は早寝早起きである事

1と2は楽曲の歌詞と上のカバーストーリーにあるように、月曜にはもっと寝かせる為に現れ、金曜は寝かさない為に現れるはた迷惑な「紫色の悪魔」が居て、それが紫杏と似ているという美々兎と雛のちょっと怪しげなお話である。その話に起因して公開されるのが3の情報である。「早寝早起きで健康的なだけでは?」と思った人が居るかもしれないが、ここで紫杏の個人曲の歌詞を思い出してほしい。

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初っ端から「インソムニアのせいじゃない、I`m just lonely」と歌う。このインソムニア(Insomnia)は日本語で「不眠症」を表すのだが、「good night baby」の歌詞の主語のI(ワタシ)を紫杏自身と考えると、さっきの「早寝早起き」とは矛盾する事になる。つまり、「犬吠埼紫杏」を表す楽曲と思っていた「good night baby」は、本当に、「犬吠埼紫杏」の全てを表す楽曲なのか?という懐疑が発生しているのである。「ワタシは何者」の意味すら変わってくる。

歌い分けからも見える、紫杏と悪魔との謎

 前述の紫杏への懐疑は楽曲内の歌い分けからも見えてくる。美々兎や雛が起きれない&眠れない事を歌うのに対して、紫杏の歌い分けは必ず悪魔側の囁きを歌うパートが割り振られている。曲中でも「紫杏=悪魔」という事を感じさせる割り振りとなっている。

「紫色の悪魔」とは何なのか?本当に悪魔=紫杏なのだろうか?

 上記の事柄やそれ以外の歌詞も踏まえて、美々兎や雛が見た「紫色の悪魔」とは一体何なのか、なぜ紫杏に似た姿なのかという点については明確な回答がないというのが率直な感想だ。しかし、歌詞には一つ気になる点がある。それは「声」という要素だ。「決してその声聴いちゃ駄目 悪魔のララバイ」という歌詞にあるように、声を聴いてしまったら悪魔に取り憑かれてしまうという事なのだが、今出ている紫杏の情報からしても紫杏の口数が少ない事がわかる。ここにおいて悪魔と紫杏の明確な対比が存在する。

考えられる二つの可能性

紫杏=悪魔の場合

 ここで、仮説として「紫杏=悪魔」が正しいとして考えると、「good night baby」のインソムニアは悪魔の部分の話であり、紫杏はそういった悪魔の部分を自覚していない(裏を知らない)という事になる。ただし、どういった理由でそういった二面性を持っているのか、何故、紫杏はそういった部分を自覚していないのか(できていないのか)などを補強する根拠に乏しい為、可能性の域を出ない。(また、メタ的な話をするとアイドルモードを持つふたばとのキャラ被りになってしまうのでは?という疑問が残る)

紫杏≠悪魔の場合

 「紫杏≠悪魔」であるなら、紫杏が知らないのは当然であり「悪魔のララバイ」のみでは筋が通る。しかし、個人曲の「good night baby」のインソムニアと紫杏は結びつかなくなってしまい楽曲から得られる紫杏像には謎が残る。

補足事項:紫杏のプレイリストの話

 電音部では毎週火曜24:00(水曜0:00)に「そのキャラクターが選ぶ好きな楽曲」としてspotifyのプレイリストを公開するのが恒例のイベントとなっている。今まで、零奈(アキバ)→美々兎(ハラジュク)→和音(アキバ)→雛(ハラジュク)→ふたば(アキバ)と来ており、悪魔のララバイがリリースされた7月20日のプレイリスト公開のキャラクターは今までの法則に則れば紫杏となるはずだったが、公開されたのはたまのプレイリストであった。今までの楽曲リリース順などを考えても「法則性」というモノを大事にしている電音部がわざわざその法則性を崩すとは考えにくい。また、このプレイリストは「キャラクターが選ぶ」というのもあり、キャラクターの実在性を匂わせる演出となっている。現状、悪魔のララバイ公開後の紫杏のプレイリストを出さない事で紫杏の実在性に疑問を抱かせている状態となっている。

おわりに

 まさかのここで謎を残す楽曲を出して来るとは思ってなく驚いているというのが率直な感想です。(確かに、紫杏の説明は少なかったけどさ!!!)実は妄想ベースでは「紫杏の神社との関係性では…」とか「SF要素によるものでは…」などの話もあるにはあるのですがどれも根拠のないものなので今回は塩漬けに。今後の情報次第では出していけるかもしれません。来週はアキバエリアの新曲が出るという事で、ラジオで一足先に聞きましたが、かっこいい楽曲で1stGAMEをアキバで応援しながら見てた身としては凄く感慨深いといった感じです。またカバーストーリーが公開されたら記事にしようと思います!では、また今度!